内藤裕敬(ないとうひろのり)
南河内万歳一座・座長。1959年栃木生まれ。
高校の時に状況劇場『蛇姫様』(作・演出/唐十郎)を見て芝居の道へ。
1979年、大阪芸術大学(舞台芸術学科)に入学。4年間、秋浜悟史教授(劇作家・演出家)に師事。
その間、“リアリズムにおけるインチキの仕方”を追求。
1980年、南河内万歳一座を『蛇姫様』(作・唐十郎/演出・内藤裕敬)で旗揚げ。以降、全作品の作・演出を手がける。
現代的演劇の基礎を土台として、常に現代を俯瞰した作品には定評があり、劇団外での作・演出も多数。
世界的ピアニスト・仲道郁代氏とのコラボ企画は20年に渡り全国で展開。
2005年『調教師』黒木メイサ他、2008年『4×4』倉科カナ他、2014年『ハルナガニ』薬師丸ひろ子他、2016年『魔術』中山美穂他、演出の手腕を買われ、テレビで活躍する女優の最初の演劇作品を演出する機会も多い。
最近では、アウトリーチや講演、市民参加型の作・演出や指導に行く機会が多く、全国の公共ホールとの繋がりは深い。
また、2015年より母校でもある大阪芸術大学芸術学部舞台芸術学科教授に就任し、特別公演の演出を担当。
咲くやこの花高校やピッコロ演劇学校講師を務めるなど、後進の指導も積極的に行っている。
【受賞】
●第2回テアトロ・イン・キャビン戯曲賞(1987年受賞 受賞作品『唇に聴いてみる』)
●大阪市「咲くやこの花」賞(1988年受賞)
●第3回OMS戯曲賞「大賞」(1997年受賞 受賞作品『夏休み』)
●第7回読売演劇大賞・優秀演出家賞(2000年受賞 受賞作品 第4回OMSプロデュース『ここからは遠い国』)
●文化庁芸術祭・優秀賞受賞(2007年受賞兵庫県立ピッコロ劇団「モスラを待って」演出)(2010年受賞 南河内万歳一座「ラブレター」作・演出)