木村基秀 退団のお知らせ

1996年の入団以来、長らく南河内万歳一座で活動を続けた木村基秀が、この度退団しましたことをお知らせします。
退団にあたっての、本人からのメッセージを掲載いたします。
これからも木村基秀を、どうぞよろしくお願いいたします。


 

春が過ぎ夏を感じる日が増して参りましたが、皆様におかれましては益々の御健勝のほどお慶び申し上げます。

急な事で大変恐縮致します。
私、木村基秀は、3月9日に南河内万歳一座を退団いたしました。

これまで皆様には数え切れないほどお世話になりました。皆様が万歳一座の芝居を観劇し応援して下さったから、素敵な劇空間や想像もしなかった劇的瞬間に出会えました。その時間を皆様と劇場で共有してる間、とても幸せでした。皆様と劇場でお会い出来る事、観劇に来てくださった皆様の前でお芝居を出来る事は言い表せない喜びを僕に与えてくれました。
皆様に心から感謝いたします。
本当にありがとうございました。

こんな僕に街中で声をかけてくださって「応援してます。頑張ってください。」と仰ってくれたお客様、慣れないので照れて嬉し恥ずかしく感じておりましたが、そうやって声を掛けて下さった事が楽しいお芝居を作る力になり、お芝居の中に新しい発見をして仲間と化学反応を起こし、より良い舞台へと切磋琢磨することができました。
掛け替えのない時間を与えて下さって本当にありがとうございました。

今までお世話になったスタッフの皆様、公演に携わって下さった劇場の皆様、仕込みや公演日に手伝いに来て下さった皆様、仲良くしてくださる他劇団の皆様、稽古場に遊びに来てくださる皆様、これまで役者として過ごしていた僕と知り合って下さった全ての皆様、本当にありがとうございました。

…言葉って難しいですね。僕、胸が張り裂けそうなほど「ありがとうございました」って思ってて、こう、皆様とのことを思い出しながら感謝の気持ちを表して書いてると、顔がニヤけちゃう程嬉しいのに、なかなか文章で伝える事ができません。
自分の書く力の無さがもどかしいです。
皆さま、どうかこれからも僕と繋がっていて下さい。
どこかで見かけたら、いつでも声を掛けて下さいね。

そしてまた、万歳一座の舞台に足を運んでください。これからは舞台上ではなく、客席から皆様と一緒に南河内万歳一座の劇空間を楽しもうと思います。

これからも皆様が元気でいらっしゃる事、心から願っております。
本当にありがとうございました。

木村 基秀