2019年3月26日、国内における舞台美術の年間最優秀賞、第46回伊藤熹朔賞を、加藤登美子さんが受賞されました 🎉
加藤さんは、南河内万歳一座の創立から舞台美術を手がけておられる、座長の内藤裕敬や河野洋一郎、鴨鈴女と同じく、創立メンバーの一人です。
この栄えある賞は、日本舞台美術家協会の会員260名と、協会外の推薦委員(演劇評論家や演劇記者、演出家や舞台監督、劇場関係者)約300名による地域ごとの投票数で決まるもので、年間通して最も優秀だとする一人が受賞する賞。
舞台美術に関わる全ての人の目標でもあり、憧れでもあります。
加藤さんは、これまで1997年に第24回伊藤熹朔新人賞を受賞。 そして、2012年には第39回伊藤熹朔賞奨励賞を受賞。
関係者の間では、日本を代表する舞台美術家 加藤登美子さんの本賞受賞を今や遅しと待たれていたのです。
今回の受賞理由は「兵庫県立ピッコロ劇団が上演した「小さなエイヨルフ」の装置に対して、ムンクのモチーフから見事に舞台美術の表現に至っている。手作業の人間味で劇場空間を変え、登場人物の内面を反映させていることを高く評価する。まさに舞台美術が目指すところである。」とのことです。
授賞式での加藤さんの晴れやかな姿を皆さまにもご覧頂きたい!と思い、ご紹介させて頂きます。
加藤さんは「とても幸せな時間でした。」と話されていました。
南河内万歳一座の舞台をご覧の方はよくご存知だと思いますが、毎回「あっと驚く!」舞台美術に刺激を受け続けておられるはず。
前作「隠れ家」では、オープニングのトンネルがいきなり、次のシーンではバーのカウンターに早変わりでした。
舞台美術は、台本が書き上がるとか書き上がらないとかに関わらず、材料を発注して作らないといけないものなので大変です。
座長内藤裕敬のジャストアイデアを形に表現する!
長年の付き合いで無いと出来ない技ですね。
次回作は劇団の代表作「唇に聴いてみる」です。
どんな舞台美術が登場するか、こちらもご期待ください。